昨日は、大阪からの御来客がありました。日頃から様々な形で
北木石をご支援頂いている、弊社取引先の営業部長さんです。
穏やかで心地よい陽射しと、満面の笑みを浮かべるかの様な
満開の島の桜が、歓待ムードを一層高めます。^^
ところが、弊社採石場へ入った途端、部長さんの表情が一変
されました。石切り作業の轟音が、長閑(のどか)だった島の
雰囲気から、張り詰めた空気漂う危険な現場へと、足を踏み
入れたことを伝えてくれるのです。
間近で見る北木石の大割り作業に、しばらく魅入られてました。
4.5メートル四方の舞台でゲンノウを振っているのは、藤井さんと
ヒデくんの超世代タッグです。石割作業で気を付けなければなら
ないのが、自分の立ち位置と、石の割れる音がする瞬間です。
周りも見ないで矢を叩くだけでは、命が幾つあっても足りません。
少なくとも石が割れた時に、どちらへ倒れるかを予測しなければ
ならないし、予想外の事態にも備えておかなければなりません。
現場での危険回避は、石の特性と石の怖さを熟知している“匠”
だからこそ為せる技なのです。
大きな石が、どんどん60m下の水面(海面下70mの採石跡地)へ
落とされる様子とその衝撃音に、しばし呆然とされていましたが、
この北木石の歴史と、表には見えにくい現場作業の激しさ、更に
原石の品質管理の厳しさを、改めて肌で感じられたそうです。
北木石の品質と採掘現場の景観は、切り離すことができません。
良質な北木石製品が皆様のもとへ届くことを切に願っております。
早朝より北木島までご足労頂きまして、ありがとうございました。