採石工程

「石の島」として名を馳せた北木島。
全盛期には、丁場(採石場)の数が127ケ所ありました。
しかし、時代の波にのまれ、現在は弊社とあと1社のみとなり、
北木石中目が採れるのは弊社だけとなりました。
歴史ある北木石を守るべく稼働を続けている、
そんな弊社の、採石の工程をご紹介させていただきます。

丁場にて、切り出す大きさを決め、焼き切っていく

「ジェットバーナー」…長い筒状の物で、灯油と空気を使用し、約1200℃の炎で少しずつ石を焼き切っていく道具です。
轟音と共に、熱風と石粉が舞いながらも、慎重に石のキズや岩肌を見ながら、まず約3mの深さまで焼き切っていきます。

丁場で焼き切る

ジェットバーナーの長さを替え、更に深く切っていく

ジェットバーナーには2種類あり、【 工程1 】で使用した短い筒で深さ約3mまでひと通り切り、再度、長尺の筒で深さ約6mまで切っていきます。(この工程に約2週間かかります)

更に深く切っていく

煙硝穴を開ける

「煙硝穴(えんしょうあな)」…黒色火薬を詰めるための穴の事です。
右写真の削岩機を使い、石のキズ等を見ながら、どの角度でどのくらいまでの深さまで掘るかを決め、堀り進めていきます。

煙硝穴を開ける

黒色火薬を詰める

「黒色火薬」…木炭、硫黄、硝酸カリウムからなる火薬です。【 工程3 】で開けた穴に、導火線を付けた黒色火薬を入れます。次に、発破時に穴の外へ威力が逃げないように、土を詰めます。 準備ができたら、発破し、石を大地から切り離します。

黒色火薬を使用し発破をかけます。
黒色火薬を詰める

発破をかけた後、重機で運べる大きさに割る

大きすぎて運べなかったり、寸法が図りにくい歪な形の場合等は、削岩機を使い、割りたいラインに均等な間隔で穴を開け、矢を差し込み、玄翁(げんのう)で叩き、割ります。

発破をかけた後、重機で運べる大きさに割る<
矢
玄翁
玄翁

道具の補足説明

矢 : 石を割るのに使うくさびです。削岩機で開けた穴(10㎝程度)へ差し込みます。
叩くと先端部分が広がり割れます。
玄翁(げんのう): ハンマーの事で、重たいもので7~8㎏です。

使える石と使えない石(ザク)に分ける

質の良くないもの、キズ等でまともに寸法が採れないものは、使える物と分け、ザクとして処分します。
高品質なものを提供するために、苦労して取った石でも、切り出した石の約7割がザクになっているのが現状です。

使える石と使えない石(ザク)に分ける

丁場から弊社工場へ運び小割をする

【 工程6 】で仕分けした良品の石を、弊社工場へ運びます。指定のあった寸法や、お墓で一般的に使われる寸法で右下の様にスミを引き、 丁場と同様に、このスミに合わせて削岩機で穴を開けて、玄翁(げんのう)で割ってきます。

丁場から弊社工場へ運び小割をする

小割りした石を色や部材ごとにストックする

主要部材を部位や大きさ、色で分けてストックしていきます。
石は、採る場所が違うと目合いや色が変わります。お客様のお手元に届く際に、色が均一になるように心掛けて運ばせて頂いています。

小割りした石を色や部材ごとにストックする