「ジェットバーナー」…長い筒状の物で、灯油と空気を使用し、約1200℃の炎で少しずつ石を焼き切っていく道具です。
轟音と共に、熱風と石粉が舞いながらも、慎重に石のキズや岩肌を見ながら、まず約3mの深さまで焼き切っていきます。
ジェットバーナーには2種類あり、【 工程1 】で使用した短い筒で深さ約3mまでひと通り切り、再度、長尺の筒で深さ約6mまで切っていきます。(この工程に約2週間かかります)
「煙硝穴(えんしょうあな)」…黒色火薬を詰めるための穴の事です。
右写真の削岩機を使い、石のキズ等を見ながら、どの角度でどのくらいまでの深さまで掘るかを決め、堀り進めていきます。
「黒色火薬」…木炭、硫黄、硝酸カリウムからなる火薬です。【 工程3 】で開けた穴に、導火線を付けた黒色火薬を入れます。次に、発破時に穴の外へ威力が逃げないように、土を詰めます。 準備ができたら、発破し、石を大地から切り離します。
大きすぎて運べなかったり、寸法が図りにくい歪な形の場合等は、削岩機を使い、割りたいラインに均等な間隔で穴を開け、矢を差し込み、玄翁(げんのう)で叩き、割ります。
道具の補足説明
矢 : | 石を割るのに使うくさびです。削岩機で開けた穴(10㎝程度)へ差し込みます。 叩くと先端部分が広がり割れます。 |
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玄翁(げんのう): | ハンマーの事で、重たいもので7~8㎏です。 |
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質の良くないもの、キズ等でまともに寸法が採れないものは、使える物と分け、ザクとして処分します。
高品質なものを提供するために、苦労して取った石でも、切り出した石の約7割がザクになっているのが現状です。
【 工程6 】で仕分けした良品の石を、弊社工場へ運びます。指定のあった寸法や、お墓で一般的に使われる寸法で右下の様にスミを引き、 丁場と同様に、このスミに合わせて削岩機で穴を開けて、玄翁(げんのう)で割ってきます。
主要部材を部位や大きさ、色で分けてストックしていきます。
石は、採る場所が違うと目合いや色が変わります。お客様のお手元に届く際に、色が均一になるように心掛けて運ばせて頂いています。