最近(特にネットショップを開設してから)の傾向として、個人の
お客様(一消費者の方々)からの問い合わせが増加しました。
それは、北海道~沖縄までという様に日本全国区に亘ります。
今回のお客様は、こちらのお寺さんに墓地がある奈良県の方です。
今年の4月にお問い合わせを頂いて以来、数回のやりとりを重ねて
この度、ご自宅と墓地への訪問となりました。
他県からの業者を拒むお寺さんが多い中、こちらのご住職は、
『遠くからよくおいでくださった。先祖供養に熱心な方なので、
できる限りの事をしてあげてください。』とお声掛け頂きました。
そういうご住職のお人柄もあっての事でしょう。お寺さんの存続
自体も厳しい現在において、億単位で本堂の立て直しを進めて
いらっしゃいました。檀家さんを始めとする寄付金で、すべてを
賄われるとのことです。
既に建立されていたお墓(20年以上も前)を見て驚きました。
その頃といえば、まだ10社以上の採石場が北木島にもあった
筈ですが、なんと、弊社原石が使用されたお墓だったのです。
旧墓地から移設され、開眼前のサラシを巻かれたお墓の寸法や、
全体のバランスを考慮しながら、新たに五輪塔を建立させて頂く
のが我々の仕事となります。
お墓の製作は、鳴本石材さん(写真右=関西営業所/前田氏)
にお願いしました。
その鳴本石材さんが全幅の信頼を置くという柳原さん(写真左=
京都府亀岡市)に、お墓の据付を担当して頂きます。
最後の詰めというべき据付作業(採掘→加工→据付)によって、
建立時の印象や耐震度も変わってきますので、入念なチェック
が施されます。
本来であれば、地元の墓石小売店さんに請け負って頂くのが
一番だと考えておりますが、北木石に精通したお店がない・・
というのも実情としてはあるようです。
今回のお客様は、現在採掘している白中目グレードではなく、
昨年秋まで採掘していた大深度グレードを希望されました。
同じ採石場でも採掘の高低差によって、微妙に、石の色目と
目の細かさも変わってきます。
全国の各都道府県に1社は、北木石に精通する小売店さん
が誕生するよう、我々も再び全国行脚する必要を感じました。